寒天と砂糖を煮詰め固め、表面を乾燥させた琥珀糖で、表面はシャリッと、中はしっとり柔らかい絶妙な食感が特徴です。
熟練職人が手づくりで、ひとつひとつ丁寧にヘラで削り仕上げています。まるで色とりどりの宝石を散りばめたような美しい琥珀糖です。
透明感のある佇まいは澄んだ流れを表し、中に加えた一筋の柚子果皮は、水面をすべる陽光と、水中に揺らめく川藻をあらわしています。このように、「柚子琥珀」は鴨川の美しさそのものを表現した和菓子です。
柚子果汁のさわやかな香りと、飽きのこない上品な甘さを、どうぞお楽しみくださいませ。
長い歳月を経た石垣の風合いと、その石垣に咲く蔓の花を琥珀の輝きであらわした和菓子花かずら」には、大納言小豆を用いた“大納言”と、手亡白豆の“手亡”がございます。
甘く、粒の大きい北海道産大納言小豆、さっぱりとした味の北海道産手亡白豆をそれぞれ炊き上げ、琥珀の中に敷き詰めました。2種類の琥珀を楽しめる「花かずら(大納言小豆・手亡白豆詰合せ)」どうぞご賞味くださいませ。
「花かずら(大納言)」は、長い歳月を経た石垣の風合いを大納言小豆で、その石垣に咲く蔓の花を琥珀の輝きであらわした和菓子でございます。京都の街角で、ふと目に留まった光景に題を取りました。
大粒の北海道産大納言小豆を柔らかく炊き上げ、琥珀の中に隙間なく敷き詰めた逸品です。
柔らかく炊き上げた大粒の北海道産大納言小豆を、宇治抹茶で風味づけした琥珀の中に詰め込んだ「宇治金時琥珀」。小豆の甘さと、抹茶の旨味、渋味がほど良く調和する一点を見極め、完成させた逸品です。三位一体の妙味と、小豆の食感、どうぞお試しくださいませ。
珈琲と小豆、という組み合わせに驚かれたかもしれません。どうぞお手にとって、ご賞味くださいませ。珈琲の豊かな香り、ほのかな苦みと、北海道産大納言小豆の甘味。
「珈琲小豆」がうみだす三重奏をお楽しみいただけることと存じます。
桜の花が咲きわたる一帯を遠望すると、そこが白く霞がかっているように見えてまいります。このさまをあらわす言葉が花霞であり、「花霞の宴」は、この情景から生まれました。
香料は使わず、国産の桜葉粉で風味づけをいたしました。桜色に染めた琥珀の表面をうっすらと覆う砂糖の薄衣で、一瞬の春の美を表現しております。
「柿が赤くなると、医者が青くなる」と言い習わされるほど、栄養価が高い果物が、柿でございます。「柿琥珀」では、国産柿のペーストを使用して、丁寧に風味づけを行っております。
市井で実る柿と時を同じくして、私どもの琥珀も、あざやかに色づいていくのです。
賽子状にした九州産さつま芋を、しっとりと炊き上げることで甘味を引き出しております。お芋を敷き詰めた琥珀はあざやかな黄金色で、目にも楽しく仕上げました。
やわらかく、深みのある芋の味と、適度な歯ごたえを残す琥珀の上品な甘さ。それぞれに異なる食感と甘味を内包する「さつま芋琥珀」、お楽しみ頂ければ幸いです。