桜の花が咲きわたる一帯を遠望すると、そこが白く霞がかっているように見えてまいります。このさまをあらわす言葉が花霞であり、「花霞の宴」は、この情景から生まれました。 桜の花の塩漬けを丁寧に煮詰め、その煮汁と少量の桜葉粉で風味づけをいたしました。桜色に染めた琥珀の表面をうっすらと覆う砂糖の薄衣で、一瞬の春の美を表現しております。